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ミナミサンのいうとおり!?

「K!SPO」等の野球コラムで人気のライター南 郁夫氏に、日常のあれこれをテーマに綴ってもらってます。

第3回「散歩」

考えてみれば
 
メシ食って
やらねばならぬことして
好きなことして
散歩して
寝て
 
を延々くり返して、私の人生はできている。
 
散歩は小学生の頃からしていた。
散歩する小学生を、想像できるだろうか。
 
散歩とは
決して目的があってはならない
行き先があってはならない
ものである。
 
健康ウォーキングとか
イデアを得るためとか
目的地への過程としての徒歩は
散歩ではない。
 
意味があってはならないのだ。
 
ただ単に思いつくまま道を辿り
行き止まって「へ」と笑い
思わぬところに出て「あ」とつぶやき
空を見上げて「ふ」と深呼吸するのだ。
 
実利主義の人はこれを「徘徊」と呼ぶ。
 
しかし散歩なくして私の人生は
回っていかないのである。
 
なぜか?と問われても
食う・寝ると同じような行為なので
説明はできない。
 
しつこいようだが、意味も目的もないのだ。
 
敬愛する作家「内田百閒」先生は
戦後、日本人が生きるために必死な状況で
「用もないのに借金をして電車に乗る」
ということを思いつき
これを芸術にまで高めた。
 
やはり分かっている人は分かっている。
 
ん?しかし先生の「阿房列車」シリーズは
いまだに売れ続けているベストセラーだから、
意味はあったのか。
 
 
あれまあ。
 
 
南郁夫
野球観察者
スポーツと健康のWEB &FREEマガジン「K!SPO(ケースポ)」で野球コラム掲載中
 
*健康に一番いいのは適度な散歩だとニュースで聞いた。
 心身ともに健康になるのだそう。
 ミナミさんは毎日散歩を欠かさないらしい。